43. お祭りへの招待〜色から見る三葉の精神〜(41:57〜42:59)
三葉、髪が…!?
今回のポイント
服装の色の意味。
電話の主は…
三葉の電話に着信が。前回の投稿の最後で瀧が三葉に電話を掛けていたので、瀧からの電話だと思いますよね。しかし実際の電話の主はてっしーでした。電話の用件はお祭りの誘いだったようで、後ほど合流するとのこと。三葉、声に元気が感じられません。後に出てくるお話ですが三葉は東京で瀧にフラれたも同然な状況です。それを踏まえると元気の無さも頷けます。
この時の三葉の服装が上下ともに白色の服です。白装束は死者に着せる服のイメージがありますが、精神的にはこのイメージ通りな状態なのでしょうか…
お祭りに行く待ち合わせ
神社に向かう人たちは浴衣の人が多く、境内には屋台が並んでいます。三葉がお祭りを忘れていたようですが、実質自分の家で開催されているのに忘れている状態、相当ショックがあったようです。
糸守町のカフェこと宮守バス停、てっしーとさやちんが三葉を待っています。この時の軽トラックが前を通り過ぎますが、8回目の投稿のときとは違いナンバー(たぶん71-64)が時間を表しているというわけではなさそうです。何か意味が分かったかたご連絡ください。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
しかしこのさやちんの目、とても良い。てっしーが三葉の浴衣に期待を寄せてるであろうという心のニヤニヤが顔に出ています。てっしー的には電話先の三葉が暗いテンションで普通に心配してると思いますが…
そんなところに三葉登場。それに気づくさやちんと、遅いと呟くてっしー。しかし2人は三葉を見るや否や仰天の表情を見せます。が、その前に三葉の浴衣に注目してみます。柄は四つ葉?ですかね、妹の名前に絡んでいそうですが単純な話なのでしょうか…?色は青、青は心理的に見ると冷静にさせる色です。三葉のショックを抑えるという意味では青は意味ありげな色です。
それでは戻りまして2人が驚く理由、ロングヘアだった三葉が突然ショートヘアに!!!これはこれで良い。あまりにも衝撃的な変化です。三葉も少し恥ずかしそう。なぜ髪を切ってしまったのか…それはまた次回。
今回のまとめ
・電話の主は瀧ではなくてっしーで残念。
・白装束は死人に着せる服。
・祭りの存在を忘れるほどのショックを三葉は受けた。
・青は心理的に冷静にさせる色。
42. 非常事態!〜信号機と飛行機雲が語る瀧の内〜(41:00〜41:57)
センパイと別れ、電話をかける瀧。
今回のポイント
引き続き信号機。
問い詰められる瀧と東京の風景
前回の内容の直後「ホントかな〜?」と問いながら顔を近づける奥寺センパイと、それに照れて目線を逸らす瀧。しかしサラッと「またバイトで」とセンパイは別れを告げます。その時信号が映りますが、黄色から赤(矢印無し)に変わりました。瀧の奥寺センパイへの恋が終わったようなことを象徴していると思います。BGMももの寂しげです。
そこから風景が続きます。三つの信号が変わる様子、車が走る大通り、信濃町駅付近からの眺め、空と飛行機と飛行機雲…と続きます。
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さてこの飛行機雲、できる条件があるようで、気温が低く湿度が高いことが条件のようです。そのため近いうちに雨が降る可能性があるようです。
そんな雨が降りそうな様子は、瀧の心情ともリンクさせているかと思います。奥寺センパイに(告ってないけど)フラれた感じになったので、心の中では泣きそうになっているかもしれません。そんな心情が飛行機雲が意味しているかもしれません。
三葉の日記のメッセージ
瀧は三葉の日記を見直します。デートの終わる頃には彗星が見えるとのことです。
が、その前に以前の記事の訂正を一つ。40回目の投稿でデートは2016年10月2日(日)と予想していましたが、その予想を否定する情報が出てきます。日記の内容が映し出された時に投稿日時も表示されますが、なんと投稿時刻が2日の18:30!!デートは10月3日(月)だったようです。まさかの平日とは……瀧は高校行かなくて大丈夫だったのでしょうか…?
さて内容に戻ります。空を眺める瀧、当然彗星は見えません。彗星が見えたのは3年前ですから…。そんな瀧、三葉に電話を掛けようとします。日記の機能で電話帳機能があるんですね。電話帳の下には日記のカテゴリー分けがありますが、カテゴリーの一つに「行きたいおみせメモ♡」というのがあります。超気になる。電話ですが、緊急時以外かけてはいけないというルールもあったようです。それもあってか、瀧は電話をかけるまでに少し悩んだ様子です。緊急時…奥寺センパイにフラれたような状況は緊急時でしょう…つらい
そして電話をかけると…!
今回のまとめ
・信号が瀧の心情を表す。
・飛行機雲も心情を表す。
・瀧が三葉に電話を掛けたのは非常事態だったから。
41. 心を表す信号機〜先輩が知る本人も知らない心の中〜(40:02〜41:00)
1日が終わり、デートの終わりが訪れる頃。
今回のポイント
信号機。
いつもと違ういつもの瀧
飛騨の写真に目を奪われる瀧、写真には夢の中で見たであろう風景が。時間が止まったかのように瀧は写真を見つめていますが、その様子を奥寺センパイは少し不思議そうに見つめていました。そして瀧に一言、
「今日は別人みたいだね」
耳元で呟くと飛騨の写真ブースから離れて行ってしまいました。入れ替わりが起こり始めてから約1ヶ月、三葉の奥寺センパイへの積極的アピールは奥寺センパイに大きく影響を与えたようです。明らかなパーソナルスペースの変化、女子力の高さetc...1ヶ月で印象を変えるには充分でしょう。
歩道橋にて
ビルの上にカラスの大群。不吉な予兆として言われる光景の一つです。今後の展開は確かに雲行きが怪しい方向に進んでいきますが、ここでほんのり(堂々と?)そんな予兆を醸し出しています。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
二人が微妙な空気の中、歩道橋を渡ります。瀧が夕飯に誘いますが奥寺センパイは帰ることを提案します。この時の信号機を見ると、黄色から赤に変わり右折矢印が点灯します。信号機は主に二人の関係性、瀧の心情とリンクしていると思います。黄色(注意状態)から赤(危険状態)に変わり、右(過去方向)に進むということは、瀧は今現在奥寺センパイとの関係を深めようとするのをやめていて、瀧の心は過去方向、すなわち三葉の方向を向いているのだということを意味しているのだと思います。今後も信号機は登場するので注目です。
さて、これを踏まえつつ…奥寺センパイが瀧に二つの予想を投げかけます。一つは昔奥寺センパイを好きだったということ、もう一つは別の好きな子がいるということ。このシーンでは瀧の右手が映り、手首には組紐が付いていて、三葉を連想させます。二つ目の予想が投げられた時、それまで手を開いていましたが突如握りしめて動揺しています。さらにその後には口元を手で隠すという、深層心理的に隠し事がある時にしやすい仕草が見受けられます。完全に図星で組紐が三葉を暗示していますが、瀧は自分自身の気持ちに気づいていないのではないかと思います。奥寺センパイに言われたことで、三葉のことを好きだと認識したのではないかと思っています。また、その後瀧は髪を弄りますがそれは不安な時にしやすい仕草なようで、奥寺センパイに別の好きな子がいることを知られるという状態に不安を覚えたのだと思います。
さらにここから奥寺センパイの追求が…!
今回のまとめ
・1ヶ月で人の印象は変わる。
・信号機が関係性や瀧の心情を表す。
・深層心理的に隠し事をしている時の仕草が瀧に出ている。
40. デートで緊張する男子へのエールとその裏側(39:02〜40:02)
バイト先のセンパイと東京デート♡
今回のポイント
三葉の涙の理由とデートの日付。
三葉の涙とデートの始まり
前回の投稿の最後で三葉が涙を流し、その涙について自身に何故泣いているのかを問いかけています。おそらくこの涙は三葉自身が自分の気持ちをまだ理解できていないため流したものです。表面では奥寺センパイとデートできず残念と言っていますが、本当は瀧が他の女性とデートすることに対して嫉妬している、あるいは失恋に近い気持ちになっていると思います。また私の友人で、三葉は奥寺センパイを好きで瀧に取られて悲しんでいる説を推す奴がいました。その話はぜひスピンオフとしてよろしくお願いいたします。
さて、デートの始まりです。満員のエレベーターに乗る瀧と奥寺センパイ。モチーフになっているのは六本木国立新美術館だそうです(ネットで見た)。普通に楽しむ奥寺センパイと、照れて楽しみきれていない瀧。三葉の日記には「ありがたく楽しんでくること」との指令がありますが、今のところ実行できていないようです。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
カフェでの会話は奥寺センパイは初めてこのカフェに来たため、瀧は来たことがあるかを問うていました。瀧は否定するだけ。せっかく奥寺センパイが会話のボールを投げても、バントでポトンと落としてしまっています。流石の奥寺センパイも微妙な表情を見せます。また、この質問をした段階で瀧のプレートに残るのはスープのみ、対して奥寺センパイのプレートにはまだ半分程度料理が残っています。瀧が会話できず食事を進め、奥寺センパイは会話をしようと話題を振っているため料理が残っているという構図です。
瀧を助けるリンク集
デートしたことがないであろう奥手な瀧を助ける為の厳選リンク集を用意している三葉、できる女感あるんですが三葉もデートしたことないのでは…?という疑問は置いておきましょう。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
リンク集の中身の前に上図に注目、日記の日付が映っています。日記が書かれたのは2016年10月2日(日)、曜日を踏まえると土曜の深夜(日曜日)に三葉が日記を書き、その日のうちにデートが始まったと考えられます。39回目の投稿でデートは10月だと推測しましたが、確定的な根拠はここに出てきていました。
【追記:2021/04/19】
42回目の投稿にて上記デートの日付を訂正しています。デートは2016年10月3日(月)ということになります。
さてリンク集ですが…タイトルがとてもまとめサイト感あります…本当はもう少し厳選できたのでは…
所変わって写真展へ入る二人、飛騨の写真ゾーンで瀧は足を止めます。そこで見た写真は……!
今回のまとめ
・三葉の涙は瀧への想い。
・立花家の最寄駅は多分四ツ谷駅。
・デートは10月2日に行われた。
君の名は。Another Side:Earthbound 01 (MFコミックス アライブシリーズ)
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39. 大人の女性が魅せる余裕と女子高生の涙(38:00〜39:02)
瀧のデートと、デートできなかった少女のお話。
今回のポイント
瀧の起床時間と集合時間と最寄駅の関係。
待ち合わせ場所に向かう瀧
デートの待ち合わせ場所に向かって走る瀧のシーンから。彼が向かうのは四ツ谷駅です。20回目の投稿で、立花家の最寄駅は四ツ谷駅だと書きましたが、その根拠がここのシーンです。起床10:15で集合10:30で走ってギリギリ間に合う(?)距離ならば最寄駅でしょう。しかし東京は駅が多いですから本当の最寄駅かどうかは断言できないのが悔しいところです。
デートの待ち合わせ時間や場所を回想として話していた三葉は、彼女自身がデートしたかったのに入れ替わらず悔しいご様子。髪を指に巻いてクルクルする仕草は可愛い。
駅に到着した瀧は猛ダッシュしたため息が荒いご様子。駅前で奥寺センパイを探していると、背後からセンパイが登場します。ここの登場シーン、なかなかホラーです。瀧の前を通ってカメラを遮った瞬間に奥寺センパイが現れますが、それまでカメラに映らないように瀧に近づくのは死角が少なく至難の技、イリュージョンのトリックとして実現方法を検証するのも面白いかもしれないシーンです。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
突如登場した奥寺センパイに驚く瀧、動揺しまくります。この日のセンパイのコーデは全体を白と茶色で揃えて秋の色を出しつつ、(おそらく)10月と言えども(今度根拠を書きます)残暑が残る中で涼しさを感じさせるファッションで大人な女性を感じさせます。
デートしたかった三葉の本心
「待った?」と問う奥寺センパイ、瀧は「今来たところ」と伝えます。本当に今来たところです。そして「行こっか」と言いつつ瀧の手を取る奥寺センパイ。完全に大人の余裕を出して主導権を握る感じになっています。
そんな状況を知らないけれどもデートを羨む三葉、登校準備をしています。瀧は10:30にデートなのに三葉は登校するという状況、二人が生きる時間のズレにより曜日が違うため起こる状況です。何故か映画初見時には気づかなかった…。
組紐で髪型を作るときに自分の顔の異変に気付く三葉、涙がこぼれ落ちています。何故でしょう?その理由は、また次回。
今回のまとめ
・立花家から四ツ谷駅まで15分以内で着く距離。
・奥寺センパイやっぱりオシャレ。
・何故か三葉も泣いている。
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