【君の名は。】を1分ずつ解析する!

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41. 心を表す信号機〜先輩が知る本人も知らない心の中〜(40:02〜41:00)

1日が終わり、デートの終わりが訪れる頃。

 

今回のポイント

信号機。

 

いつもと違ういつもの瀧

飛騨の写真に目を奪われる瀧、写真には夢の中で見たであろう風景が。時間が止まったかのように瀧は写真を見つめていますが、その様子を奥寺センパイは少し不思議そうに見つめていました。そして瀧に一言、

「今日は別人みたいだね」

耳元で呟くと飛騨の写真ブースから離れて行ってしまいました。入れ替わりが起こり始めてから約1ヶ月、三葉の奥寺センパイへの積極的アピールは奥寺センパイに大きく影響を与えたようです。明らかなパーソナルスペースの変化、女子力の高さetc...1ヶ月で印象を変えるには充分でしょう。

 

歩道橋にて

ビルの上にカラスの大群。不吉な予兆として言われる光景の一つです。今後の展開は確かに雲行きが怪しい方向に進んでいきますが、ここでほんのり(堂々と?)そんな予兆を醸し出しています。

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

二人が微妙な空気の中、歩道橋を渡ります。瀧が夕飯に誘いますが奥寺センパイは帰ることを提案します。この時の信号機を見ると、黄色から赤に変わり右折矢印が点灯します。信号機は主に二人の関係性、瀧の心情とリンクしていると思います。黄色(注意状態)から赤(危険状態)に変わり、右(過去方向)に進むということは、瀧は今現在奥寺センパイとの関係を深めようとするのをやめていて、瀧の心は過去方向、すなわち三葉の方向を向いているのだということを意味しているのだと思います。今後も信号機は登場するので注目です。

さて、これを踏まえつつ…奥寺センパイが瀧に二つの予想を投げかけます。一つは昔奥寺センパイを好きだったということ、もう一つは別の好きな子がいるということ。このシーンでは瀧の右手が映り、手首には組紐が付いていて、三葉を連想させます。二つ目の予想が投げられた時、それまで手を開いていましたが突如握りしめて動揺しています。さらにその後には口元を手で隠すという、深層心理的に隠し事がある時にしやすい仕草が見受けられます。完全に図星で組紐が三葉を暗示していますが、瀧は自分自身の気持ちに気づいていないのではないかと思います。奥寺センパイに言われたことで、三葉のことを好きだと認識したのではないかと思っています。また、その後瀧は髪を弄りますがそれは不安な時にしやすい仕草なようで、奥寺センパイに別の好きな子がいることを知られるという状態に不安を覚えたのだと思います。

 

さらにここから奥寺センパイの追求が…!

 

今回のまとめ

・1ヶ月で人の印象は変わる。

・信号機が関係性や瀧の心情を表す。

・深層心理的に隠し事をしている時の仕草が瀧に出ている。