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63. 口噛み酒トリップで追う半生〜三葉誕生から夢での出会いまで〜(1:02:02〜1:03:01)

前回に続き口噛み酒トリップ中です。ちなみに口噛み酒トリップとは、作中に出てくるワードではなく劇伴曲のタイトルです。

今回のポイント

 三葉が幼い頃の宮水家の様子。

幼い頃の三葉

産まれたばかりの三葉、へその緒を切られるシーンから開始です。めちゃくちゃ細かいですが切った瞬間ほのかに血液が飛び散る描写があります。へその緒は母と子を繋ぐもの、それを切るということはこの母から産まれたということの象徴でしょう(参考:現役産科医が語る。「へその緒を切る」ことの本当の意味とは? | citrus(シトラス))。それを見た瀧、どこか悲しさと焦りが混じったような表情を浮かべています。

続いて神社での宮水家3人が装束を羽織っている様子、草原で手を繋いで歩いている様子が描かれています。この頃は三葉な家族の中もよいことが分かります。宮水父が「二人は父さんの宝だ」と言っていることから、溺愛していることは言わずもがな。この草原、糸守周辺のどのあたりか気になるところですが、もしかして御身体に行ったシーンだったりしませんかね?(確証は全くない勘です)

そして四葉が二葉さんのお腹に。姉になると三葉に語りかける二葉さん、家族3人くっついています。仲良しですね。

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

その直後、四葉の「はやくげんきになってね。」というメッセージと似顔絵が。おとうさんの口は「へ」のようになっていて、四葉からは怖く見えていたのかもしれません。右下の本と思わしき物、タイトルが読み取れず断念。。。もしタイトル分かる方いましたら教えてください。

似顔絵の手前にはお花が飾られています。カスミソウ…ですかね。そうだとした場合、花言葉は諸説あるようですが「清らかな心」「無邪気」などのの意味がある中で「夢見心地」という意味もあるようです(参考:カスミソウ 花言葉:夢見心地-花言葉ラボ)。四葉の無邪気な様子と併せて、瀧と三葉が入れ替わっている時は夢見心地だという意味も含んでいるのではないかと思います。

この後二葉さんが寝ている病床全体と、横で神妙な表情を浮かべる宮水父、身を乗り出す三葉、きょとんとする四葉が映されます。前述のカスミソウの花言葉四葉の様子もなんとなくリンクしているような感じがします。

 その後宮水父の手と骨壺が、、、左手薬指には指輪が光っています。宮水家の3人を先頭に、火葬を終えた葬儀参列者の方々が家に戻るところかと思われます。この時の四葉の言葉もまた、無邪気さが出ているように思います。

ばあちゃんと四葉の3人暮らし

葬儀を終えて家に戻ってきたと思われる宮水一家、二葉さんを救えなかったと嘆き頭を垂れる宮水父です。神社を続けないと一葉さんに言い捨て、脱ぎ捨てられた烏帽子と尺が映し出されます。その会話を襖越しに聞いていた三葉、その場に頭を抱えて崩れてしまいます。そして出ていく父の背を見送る三葉と四葉

その後「今日からずっとばあちゃんと一緒やで」と一葉さんが三葉と四葉に語りかけます。このシーンになった瞬間、しばらく描かれていなかった赤い紐が再び登場します。この紐がどこから伸びているかを見てみると、一葉さんから伸びているように見えます。62回目の投稿彗星落下から現在までがむすびでつながっていると書きましたが、その過程で一葉さんも物語の中に存在していて、今に至っているということではないでしょうか。

ここからカメラが引いていき宮水家上空へ、そして瀧にクロスフェード。宮水家と瀧の繋がりを組紐と共に描かれています。

お前は誰だ?

 ここから既に出てきたシーンの回想が一気に出てきます。ノートに書かれた「お前は誰だ?」、左手に書かれた「みつは」の文字、顔に書かれる「あほ」。。。しかしここから少し描画が変わってきます。「あほ」と書く時に三葉が見ていた鏡から瀧がその様子を見ている構図になります。そして瀧と奥寺センパイがデートする日に三葉が涙を流すシーンに続き、ここまでには描かれていなかった物語の断片が少しだけ見えてきます。

・・・というところで今回はここまで。

今回のまとめ

・三葉の幼い頃は宮水家は仲が良かった。

・病院に飾られたお花には意味がありそう。

・赤い紐は過去からの物語が繋がっていることの象徴。

 

 

小説 君の名は。 (角川文庫)

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君の名は。 (角川つばさ文庫)

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