45. 右には進めぬ信号機〜糸守の記憶を辿る〜(43:58〜45:00)
瀧くん絵が上手い。
今回のポイント
信号機と満月。
お掛けになった電話
瀧が描けた電話番号は現在使用されていないようです。43回目の投稿の段階では、まるで三葉に瀧から電話が掛かってきたかのような描写をしていましたが、見事にフェイクでした。
この後歩道橋の信号機が映ります。赤信号で右矢印が点灯、その後黄色になり赤信号となります。これと同時に瀧の語りで、もう2度と入れ替わることがなかったと言っています。はい、先の段階では右方向(過去の向き)に進めましたが、その後は赤信号で進むことができなくなります。そして瀧は左方向(未来の向き)に1人で歩いていきます。過去に戻らないことの表現かと思います。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
この後に出て来る満月、たぶん意味有りです(意味ないことの方が少ないと思いますが…) おそらく電線で分断された左右で三葉と瀧を表していると思います。また満月を分断する電線がクロスしていることも何か意味があるはずです。この描写については後の方にも関係ありそうな描写が出て来ます。月関連は49回目にも書くかと思います。
記憶を描きおこす
場所は変わって瀧の部屋、瀧はスケッチをしているようです。記憶の中から取り出した糸守の風景画のようです。この作画が(も)本当に凄い。鉛筆の筆跡から紙の質感まで細かい。凄い。語彙力がない……壁には既に糸守の風景が。メモもあり、細かく思い出そうとしている様子が感じられます。
瀧がデスクに向かう構図のシーン、左上にポスターらしきものが。architectureと書かれているでしょうか?本作エンディング辺りの就活シーンで建築系のことに興味があることが分かりますが、まさかポスターがあるとは。
10月ですがまだ暑いようで、瀧の顔には汗が流れています。それでも扇風機の風を浴び、水を飲みながらスケッチを続けます。高校の授業時も糸守のことが気になっているかのように上の空です。
瀧のスケッチ、もう少し続きます。
今回のまとめ
・信号機が過去に戻れなくなることを暗示している。
・満月は三葉と瀧を意味している。
・スケッチシーンの作画がやべぇ。