13. 今の当たり前はいつまで当たり前であり続けるのか(11:49〜12:51)
カフェでの会話の続きから、一葉さんの昔話直前まで。
今回のポイント
個人的序盤最大のフラグ。
将来のお話
ふと思いついたように、さやちんがてっしーに問いかけます。高校卒業したらどうするか、と。てっしーは問いに対し、普通にこの町でずっと暮らしていくと思うと答えます。何事もなく平穏に過ごしたらそういう将来になるかもしれませんし、後で登場する勅使河原父はthe・頑固親父のような方で、息子に仕事を継がせようとしているのではないかとも予想できます。
しかしこの返答、作品を初めて見る人には何事もない一言ですが、2回目以降に見る人は、凄まじく意味ありげな一言に感じると思います。この1ヶ月後、ずっと暮らしていく筈のこの町が消えるわけですから。てっしーの返答の後、町が消えることを暗示するかのようにカメラがスーッと上がって糸守湖を映します。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
何気ないシーンですが、個人的には作品中で最大級のフラグ・伏線だと思います(10回目の投稿で触れた和歌も相当ですが)。
糸の声を聞きましょう
カフェ(?)に寄らずに帰宅した三葉を含む宮水家の皆さんは組紐を作っているようです。組紐を作るための道具(?)は、一葉さんが使っている織物の機械のような道具や三葉が使っている小型の道具があるようです。組紐のお店のwebページに三葉が使う道具の写真が掲載されていましたのでリンクを貼らせていただきます。
四葉は組紐を作る工程をやらせてもらえずご不満な様子。まずは「糸の声を聞く」ことからだそうです。要するに集中しろとのことですが、中々哲学的な考え方は比較的現実を見ていそうな印象(※個人の感想です)な四葉には難しそうで項垂れてしまいます。
一葉さんによると、紐には糸守1000年の歴史があるようです。そんな前置きの後に始まる昔話は200年前の話。三葉の反応からするに、度々話されている昔話のようです。そんな昔話はまた次回。
今回のまとめ
・てっしーによる最大級のフラグ。
・四葉は糸の声を聞かなければいけないのでご不満の様子。