【君の名は。】を1分ずつ解析する!

【君の名は。】を1分毎に解析してみようと思ってしまった人の成れの果て

10. かたわれ時の語源とノートの殴り書き(8:49〜10:00)

先生のお話から、校庭で三葉たち3人がお話ししているシーンまでです。

 

今回のポイント

かたわれ時というキーワード登場の裏に隠れた壮大な伏線。

 

黄昏よりも暗(以下略

何を略したか分かる人はド○グスレ○ブを打てる人ですね…

黄昏時の語源についての授業のようです。エンドロールで出てきますが先生の名はユキちゃん先生だそうで、噂では新海監督の過去作「言の葉の庭」に登場している(?)らしいです。言の葉の庭を見ていないため裏事情が分かりませんが、ユキちゃん先生の台詞は黄昏時の説明のみなので、どのような成り行きで登場することになったのか気になるところです。

 

授業の内容を見ていきます。「誰そ彼」が黄昏時の語源だそうです。黄昏時、それは昼でも夜でも無い時間、人ならざる者に出会うかもしれない時間。昔に遡ると「彼誰そ時」や「彼は誰時」とも言ったそうで、これの糸守の方言として「かたわれ時」というワードが登場します。

この説明だけで凄まじい伏線を作っていますね。黄昏時の説明が正に大きな伏線です。また、説明の直前には三葉のノートの殴り書きを見せています。ノートに書かれた「お前は誰だ?」と授業の「誰そ彼」も狙って掛けているのではないでしょうか?

 

「誰そ彼」の直前の授業内容

既に板書には色々書かれていましたので、折角ですからそっちも見ておきましょう。「逢魔が時(おうまがとき)」という単語はセリフにはありませんが、黄昏時と同義です。黄昏時の関連用語を挙げている感じでしょう。

黄昏時の話題は、黒板右に書かれている和歌から発展しているようです。書かれているのは以下のものです。

誰そ彼と われをな問ひそ 九月の

露に濡れつつ 君待つわれそ

万葉集」第10巻2240番

訳は以下を拝見致しました。誰そ彼とわれをな問ひそ九月の露に濡れつつ君待つわれそ | うたのおけいこ 短歌の領分 - 楽天ブログ

「黄昏」の語源はこの和歌のようです。成る程ここから「かたわれ時」の話に発展していったのですね。

 

…これで終わるわけにはいきません。この和歌がこのタイミングで提示されているのは凄まじく壮大な伏線です。和歌の訳を参考に更に言い方を砕くと「『君は誰?』と聞かないで。9月(新暦では10月)の雨に濡れて待ってる私なのだから」となると思います。本編のかたわれ時のシーン前後を思い出していただきたいです。その辺りには、『君は誰?』と聞くシーン、10月に雨に濡れるシーン、人を待つシーン、ありますね…。まさか開始10分でクライマックスのシーンを31字で表現しているとは…。おまけにこの和歌の作者、ご丁寧なことに作者不詳で、作者に対しても「君は誰?」状態です。

セリフとしては和歌に触れられていませんが、板書には様々な情報が凝縮されているようでした。「折角だから板書も見ておこう」のノリで見るのは大きな間違いでしたスミマセンでした!!

 

今日は名前を覚えている日

映画の視聴者的には重要なかたわれ時の説明でしたが、三葉的にはノートの殴り書きが気になって仕方がないようで、ノートをペラペラめくっては睨みつけています。そんな中突然先生に指名される三葉、今日は慌てるも起立できました。昨日は呼ばれても反応できなかったのでしょう。昨日は週明け…というか9月2日(月)なので夏休み明けでしょうか。幸先の悪い新学期だったようです。

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

このペラペラめくっている姿と共に筆記用具も描かれていますね。とりあえず今回は筆箱が可愛いということだけ覚えておいて下さい。多分15回くらい後の投稿で触れます。

 

ぷるぷる具合が可愛い

休み時間、校庭の隅の方にある椅子と机で話をする三葉、てっしー、さやちんです。ようやくここで三葉は昨日何があったのかを聞くことができます。さやちんに「昨日は寝癖ついててリボンもしてなかった」と言われますが、三葉はそれに加えて説明になかった「不気味に笑う自身の姿」を想像しています。お茶目ですね。そしてその想像を振り払うように顔を左右にぷるぷる振ります。お茶目ですね。

ここでのお話の内容はまた次回。

 

今回のまとめ

・かたわれ時というキーワードの説明のためにユキちゃん先生登場。

・板書の和歌がクライマックスのシーンを簡潔に説明している。

・三葉の筆箱が可愛い。

・三葉の顔ぷるぷるが可愛い。