51. 町が消えた〜記憶と現実の不一致〜(49:59〜50:57)
糸守に関する衝撃の事実。
今回のポイント
記憶の中の糸守の風景。
街が無い
瀧が目にした光景、それは糸守町が消え、代わりに湖がもう一つできたような光景。高校の対岸、つまり宮水神社一帯が消えていました。湖岸には、粉々になったアスファルト、潰された家屋や電車などが散乱した状態。電車が潰れる事態は中々ありません。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
カメラがスーっと引き、上空からの景色が映ると、まるで糸守湖が分身したように湖が8の形になっていて、被害の大きさを物語っています。さて、ここでは夕日が正面に見えます。高校は糸守湖の南〜南東辺り位置すると推測できます(後ほど地図でも出てくる)が、そこから対岸を見たときに夕日は見えるのでしょうか?宮水家と朝日の位置関係の描写も合っていた(6回目の投稿参照)ので間違っていないと思いますが気になりました。
記憶から呼び戻された糸守
奥寺センパイと司が瀧に話しかけます。糸守が無くなった現状を見て、瀧が探し求めていた場所であることを信じることは困難です。それでも瀧はこの場所であることを断言します。周囲の物をはっきり覚えていると言いますが、司によると糸守は3年前に多くの人が亡くなる災害があり、それを瀧も覚えているだろ?と問いかけます。
この時に気になるのが影です。3人の胸あたりから下に影が写っています。意味合いは分からないのですが、何かあるような気がします…。
3年前に死んだというワードを聞いた瀧、ある光景がフラッシュバックします。マンションから見たティアマト彗星接近の景色です。3年前の出来事で思い出したことがまさにこの彗星の景色だったようです。しかしそれも疑ってしまう瀧、何故なら三葉と日記を用いて情報を共有していたから。それを確認しようとしますが…
今回のまとめ
・湖がもう一つ増え、町が消えた。
・胸から下に影が写る描写は意味がある?
・瀧は場所はここで間違えないと断言する。
50. 夢で見た光景はその先に〜スケッチの場所の判明〜(49:00〜49:59)
ついに瀧が求めていた情報が…!
今回のポイント
ラーメン吉野のご夫妻の存在。
ラーメン屋のご夫妻情報
瀧が手にしたスケッチに反応するラーメン吉野の奥さん。スケッチされた湖が糸守湖だということがここで判明します。ご主人にも絵を見せ、糸守湖だということを確証します。ここでラーメン吉野のご夫妻が並びますが、9回目の投稿辺りの選挙演説シーンでラーメン吉野の軽トラックが駐車されていましたが二人の姿を見つけられていません。今回のポイントというより冒頭の伏線回収となりますが、謎です。
さて、糸守という情報を手に入れ、瀧は遂に手がかりを掴んだと笑顔を見せます。しかしご主人と奥さんは笑顔がなく、司と奥寺センパイは糸守という地名を聞いて驚き、それを見た瀧からも笑顔が消えます。そのシーンの中央でハッキリ映るhalf moonのシャツはこの後のシーンを暗示していると思います。後ろで聞こえる野球中継、5人の空気の重さとのギャップが感じられます。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
ついに糸守へ
場所は糸守高校の校庭。そこで瀧たちは衝撃的な光景を目にします。本作初見の時も衝撃だったと思います柵や立ち入り禁止の看板があり、日が暮れかけていることや音楽も相まって緊迫した雰囲気です。
立ち入り禁止のテープには復興庁の文字が。これは2012年に期間限定(10年以内?)で設置された庁のようで、東北の大震災の復興の為に設置された庁です。聞き慣れない団体だと思っていましたが、今回調べて勉強になりました。
その立ち入り禁止テープを飛び越えた瀧、そこで目にしたものは…
今回のまとめ
・瀧のスケッチは糸守と判明。
・ラーメン吉野ご夫妻は町長選演説にいたのか問題。
・復興庁は2012年に期間限定で設置された。
49. 飛騨高山グルメ探検記〜高山ラーメンは美味しい〜(48:00〜49:00)
三葉捜索の続きから。
今回のポイント
美味しそうな食べ物たちが美味しそう。
続・捜索と観光
田んぼ道を地図を頼りに歩く瀧、それにアイスを食べながらついて行く司と奥寺センパイ。なぜか二人は田んぼの中でババ抜きを始めます。ババ抜きをする時間があるくらい瀧は聞きまくっていると考えると温度差がよくわかります。しかしババを引いた奥寺センパイのリアクションが大きい。楽しそうな人です。
次の場所は甘味処の前。またしても瀧が聞き込み調査している間、二人は五平餅食べてます。そういえばこの甘味処のモチーフとなったと言われるお店には君の名は。ノートがあり、訪れた人々の思い思いのメッセージが書かれていました。
高山ラーメン3つ
©︎2016「君の名は。」製作委員会
夕飯を食べるべく高山ラーメンのお店、吉野さんへ。店舗の裏手には軽トラックが映っていますが、おそらく8回目の投稿で既に登場している軽トラックです。また「うま〜い」と書かれた看板を持っているのは飛騨高山で古くから作られている人形「さるぼぼ」ですね。かわいい。「ぼぼ」とは赤ん坊のことで、猿の赤ん坊さんという意味だそうです(Wikipediaより)
3人はそれぞれ「高山ラーメン1つ」と頼みます。女将さんはまとめて主人に「ラーメン3丁」と言いますが。作中の高山ラーメンは醤油系、具はチャーシュー卵メンマねぎ。高山ラーメンはスープとタレを一緒に煮込むのが特徴だそうです。
瀧は三葉捜索を諦めたようで、この日中に東京に戻れるか心配します。しかし奥寺センパイが本当にそれでいいのか問いただします(捜索中はめちゃ遊んでた感ありますが) それに対して瀧は検討違いなことをいてきると返答しますが、この返答するときの構図、47回目の投稿でも触れた半月Tシャツが47回目の投稿の時よりもはっきりと映ります。三葉捜索を諦める発言をするタイミングのため、月のもう半分→三葉のことを諦めてしまうことの強調になっているかと思われます。
そう言いながらリュックサックから自分のスケッチを取り出す瀧、すると…?
今回のまとめ
・瀧と他二人の温度差がでかい。
・ラーメン吉野の軽トラは初登場ではない。
・高山ラーメン美味しい。
・三葉捜索断念と半月のTシャツが関係性ありそう。
48. 味噌カツ食べたい〜三葉の捜索という名の観光〜(47:04〜48:00)
新幹線の車窓からスタートです。
今回のポイント
瀧と他二人のモチベーションの差。
電車の乗り換え
新幹線の続きから。窓の景色は右から左に流れています。新幹線は右に進んでいることになり、すなわち過去方向に向かっていることになります。三葉のところに向かっているという表現かと思います。
新幹線から降りると別の電車に乗り換えです。10番11番ホームへの階段が映るところのモチーフは名古屋駅内の通路ですね。しかしここの瀧の焦る感じ、2人とのモチベーションの差がよく出ています。2人は瀧を手伝うとは言うものの、瀧の本気度には到底追いつかずあの感じ…仕方ないですが。。。
さて、電車に乗り換え駅弁(みそカツ丼)を食べ始めます。奥寺センパイの反応的に、ここで瀧は三葉に関する手がかりを二人に話していると思います。あまりにも情報が少なく奥寺センパイ少々呆れ気味。滝もそれを察して目を逸らします。
飛騨到着
©︎2016「君の名は。」製作委員会
そんなこんなで飛騨到着。モチーフになったのは飛騨古川駅だそうです。作中では向かって左側のホームに電車が停まりましたが、実際に左側の停まるのは1日に1度だけ(10時前くらい)のようです。
ちなみに実際の風景(撮影:私)はこんな感じ。
到着してからも二人は瀧に呆れた感じを出し続けます。それで本当に三葉を見つけられるのか…という感じです。それでも瀧を手伝うという旨を伝えています。しかし駅にいたゆるキャラに早速はしゃぐ二人、それを瀧はジャマだ…とイライラしてしまいます。モチベーションの差がどんどん開いているような感じです。
捜索と観光開始
駅を出て瀧は自分のスケッチを現地の人に見せながら情報を集めます。まずはタクシーの運転手さん、神社への階段の下にいたご婦人方、スマホの地図を頼りに瀧は情報集めに奮闘します。しかし他の二人は…瀧の行動を眺めていたのは最初だけ、階段ではじゃんけんのグリコ遊び(全国的にやってる遊びなんですかね?)で遊び始めています。捜索の強力とは一体なんだったのか…
捜索の続きはまた次回。
今回のまとめ
・一旦名古屋駅で電車を乗り換えてる。
・三葉捜索のモチベーションの差が大き目。
・瀧以外の二人が捜索ではなく観光している。楽しそう。
47. そうだ、飛騨高山行こう〜三葉を探す旅路へ〜(45:58〜47:04)
瀧は岐阜へ向かいます。
今回のポイント
瀧のファッション。
出発の朝
糸守湖のスケッチをしつつ寝落ちした瀧でしたが、夜が明けると壁に貼ってあったスケッチ達をリュックに詰めて出掛ける準備を始めます。
©︎2016「君の名は。」製作委員会
Tシャツ姿の瀧、右腕に組紐を付けます。これから三葉に会いに行くというのを象徴するかのようなスタイルです。むすびの象徴組紐を身につけたのは右、つまり過去側です。これから三葉に会いに行くということで、過去側である右の腕が良いのかもしれません。Tシャツの柄は半月、前回の投稿でも触れたように月は瀧と三葉の象徴で半分(右側(過去側(三葉)))が欠けているのです。瀧はもう半分の月を探しに行くのです。
東京駅にて
場所は東京駅、瀧は一人で旅立とうとしています。すると突然足を止めます。非常口のマークの手前で。この意味は、これから向かう場所で瀧がやる事の結果なのか、助けになる人々がマークの先にいるという意味なのか、そんなニュアンスがあるのかなぁと思います。
足を止めた理由は司と奥寺センパイが待ち構えていたから。奥寺センパイは司に聞いて来ちゃったらしいです。どんな話を聞いたのでしょう…?
新幹線にて
新幹線に乗る3人、西に進みます。進行方向を考えると、実在の東海道新幹線は3列席は南側ですが作中では北側になっています。監督曰く特に意味はないと言っていた、というのをどこかで読んだような気がしますが…
さて、瀧は司にバイトの代わりも頼んでいたようですが、司は高木に任せてきたと言います。3人は同じバイトなのでしょうか。でもそうでなければ奥寺センパイと司の接点が分かりません。
2人が瀧についてきた理由は基本的には心配だからとのこと。司曰く、美人局(つつもたせ)とか出てきたらヤバイ。意味は各自ググってください。奥寺センパイには、瀧はメル友に会いに行くと伝わっていたようです。出会い系説も浮上しましたが瀧が一蹴、他の乗客の視線を浴びてしまいます。入れ替わりがあったせいで周りからは危なっかしく見えていた瀧、司と奥寺センパイは保護者のように見守ろうとしているようです。
今回のまとめ
・瀧のファッションの意味が深そう。
・司と奥寺センパイの関係が気になる。
・瀧は出会い系やってない。