【君の名は。】を1分ずつ解析する!

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49. 飛騨高山グルメ探検記〜高山ラーメンは美味しい〜(48:00〜49:00)

三葉捜索の続きから。

 

今回のポイント

美味しそうな食べ物たちが美味しそう。

 

続・捜索と観光

田んぼ道を地図を頼りに歩く瀧、それにアイスを食べながらついて行く司と奥寺センパイ。なぜか二人は田んぼの中でババ抜きを始めます。ババ抜きをする時間があるくらい瀧は聞きまくっていると考えると温度差がよくわかります。しかしババを引いた奥寺センパイのリアクションが大きい。楽しそうな人です。

次の場所は甘味処の前。またしても瀧が聞き込み調査している間、二人は五平餅食べてます。そういえばこの甘味処のモチーフとなったと言われるお店には君の名は。ノートがあり、訪れた人々の思い思いのメッセージが書かれていました。

 

高山ラーメン3つ

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

夕飯を食べるべく高山ラーメンのお店、吉野さんへ。店舗の裏手には軽トラックが映っていますが、おそらく8回目の投稿で既に登場している軽トラックです。また「うま〜い」と書かれた看板を持っているのは飛騨高山で古くから作られている人形「さるぼぼ」ですね。かわいい。「ぼぼ」とは赤ん坊のことで、猿の赤ん坊さんという意味だそうです(Wikipediaより)

3人はそれぞれ「高山ラーメン1つ」と頼みます。女将さんはまとめて主人に「ラーメン3丁」と言いますが。作中の高山ラーメンは醤油系、具はチャーシュー卵メンマねぎ。高山ラーメンはスープとタレを一緒に煮込むのが特徴だそうです。

瀧は三葉捜索を諦めたようで、この日中に東京に戻れるか心配します。しかし奥寺センパイが本当にそれでいいのか問いただします(捜索中はめちゃ遊んでた感ありますが) それに対して瀧は検討違いなことをいてきると返答しますが、この返答するときの構図、47回目の投稿でも触れた半月Tシャツが47回目の投稿の時よりもはっきりと映ります。三葉捜索を諦める発言をするタイミングのため、月のもう半分→三葉のことを諦めてしまうことの強調になっているかと思われます。

そう言いながらリュックサックから自分のスケッチを取り出す瀧、すると…?

 

今回のまとめ

・瀧と他二人の温度差がでかい。

・ラーメン吉野の軽トラは初登場ではない。

高山ラーメン美味しい。

・三葉捜索断念と半月のTシャツが関係性ありそう。

 

 

 

 

48. 味噌カツ食べたい〜三葉の捜索という名の観光〜(47:04〜48:00)

新幹線の車窓からスタートです。

 

今回のポイント

瀧と他二人のモチベーションの差。

 

電車の乗り換え

新幹線の続きから。窓の景色は右から左に流れています。新幹線は右に進んでいることになり、すなわち過去方向に向かっていることになります。三葉のところに向かっているという表現かと思います。

新幹線から降りると別の電車に乗り換えです。10番11番ホームへの階段が映るところのモチーフは名古屋駅内の通路ですね。しかしここの瀧の焦る感じ、2人とのモチベーションの差がよく出ています。2人は瀧を手伝うとは言うものの、瀧の本気度には到底追いつかずあの感じ…仕方ないですが。。。

 

さて、電車に乗り換え駅弁(みそカツ丼)を食べ始めます。奥寺センパイの反応的に、ここで瀧は三葉に関する手がかりを二人に話していると思います。あまりにも情報が少なく奥寺センパイ少々呆れ気味。滝もそれを察して目を逸らします。

 

飛騨到着

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

そんなこんなで飛騨到着。モチーフになったのは飛騨古川駅だそうです。作中では向かって左側のホームに電車が停まりましたが、実際に左側の停まるのは1日に1度だけ(10時前くらい)のようです。

ちなみに実際の風景(撮影:私)はこんな感じ。

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到着してからも二人は瀧に呆れた感じを出し続けます。それで本当に三葉を見つけられるのか…という感じです。それでも瀧を手伝うという旨を伝えています。しかし駅にいたゆるキャラに早速はしゃぐ二人、それを瀧はジャマだ…とイライラしてしまいます。モチベーションの差がどんどん開いているような感じです。

 

捜索と観光開始

駅を出て瀧は自分のスケッチを現地の人に見せながら情報を集めます。まずはタクシーの運転手さん、神社への階段の下にいたご婦人方、スマホの地図を頼りに瀧は情報集めに奮闘します。しかし他の二人は…瀧の行動を眺めていたのは最初だけ、階段ではじゃんけんのグリコ遊び(全国的にやってる遊びなんですかね?)で遊び始めています。捜索の強力とは一体なんだったのか…

 

捜索の続きはまた次回。

 

今回のまとめ

・一旦名古屋駅で電車を乗り換えてる。

・三葉捜索のモチベーションの差が大き目。

・瀧以外の二人が捜索ではなく観光している。楽しそう。

 

 

 

 

47. そうだ、飛騨高山行こう〜三葉を探す旅路へ〜(45:58〜47:04)

瀧は岐阜へ向かいます。

 

今回のポイント

瀧のファッション。

 

出発の朝

糸守湖のスケッチをしつつ寝落ちした瀧でしたが、夜が明けると壁に貼ってあったスケッチ達をリュックに詰めて出掛ける準備を始めます。

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

Tシャツ姿の瀧、右腕に組紐を付けます。これから三葉に会いに行くというのを象徴するかのようなスタイルです。むすびの象徴組紐を身につけたのは右、つまり過去側です。これから三葉に会いに行くということで、過去側である右の腕が良いのかもしれません。Tシャツの柄は半月、前回の投稿でも触れたように月は瀧と三葉の象徴で半分(右側(過去側(三葉)))が欠けているのです。瀧はもう半分の月を探しに行くのです。

 

東京駅にて

場所は東京駅、瀧は一人で旅立とうとしています。すると突然足を止めます。非常口のマークの手前で。この意味は、これから向かう場所で瀧がやる事の結果なのか、助けになる人々がマークの先にいるという意味なのか、そんなニュアンスがあるのかなぁと思います。

足を止めた理由は司と奥寺センパイが待ち構えていたから。奥寺センパイは司に聞いて来ちゃったらしいです。どんな話を聞いたのでしょう…?

 

新幹線にて

新幹線に乗る3人、西に進みます。進行方向を考えると、実在の東海道新幹線は3列席は南側ですが作中では北側になっています。監督曰く特に意味はないと言っていた、というのをどこかで読んだような気がしますが…

さて、瀧は司にバイトの代わりも頼んでいたようですが、司は高木に任せてきたと言います。3人は同じバイトなのでしょうか。でもそうでなければ奥寺センパイと司の接点が分かりません。

2人が瀧についてきた理由は基本的には心配だからとのこと。司曰く、美人局(つつもたせ)とか出てきたらヤバイ。意味は各自ググってください。奥寺センパイには、瀧はメル友に会いに行くと伝わっていたようです。出会い系説も浮上しましたが瀧が一蹴、他の乗客の視線を浴びてしまいます。入れ替わりがあったせいで周りからは危なっかしく見えていた瀧、司と奥寺センパイは保護者のように見守ろうとしているようです。

 

今回のまとめ

・瀧のファッションの意味が深そう。

・司と奥寺センパイの関係が気になる。

・瀧は出会い系やってない。

 

 

 

 

46. 半分の月がのぼる空〜未来と過去・光と闇〜(45:00〜45:58)

スケッチをしまくる瀧の心は。

 

今回のポイント

半分の月がのぼっている空。

 

糸守の記憶のスケッチ

記憶をたどって糸守の風景を描く瀧、山や建築系の書籍を見つつ書き続けています。描き直す為に消しゴムを使う手にも力が入ってしまうようです。糸守の風景を意識するのは瀧の部屋の中だけでなく登下校中でも気にするような表情を浮かべ、日常の生活を送りつつも毎晩スケッチに勤しんでいます。

 

欠けていく月

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

空の風景、クレーン車と月が映し出されています。直近で月が登場した前回の投稿の段階では満月でしたが、このシーンではまもなく半月になろうとする頃、おそらく奥寺センパイとのデートから1週間程度経過した頃だと思われます。

前回、月は三葉と瀧を表しているのではないかと書きましたが、半月になったというのがまた意味深です。月が見えるのは左側、すなわち未来側なので、見えなくなった部分は過去、つまり三葉側の時代で何か真っ黒い出来事があるということを象徴しているのではないかと考えます。半月に関するお話は、また数回後の投稿でも出てきます。

 

完成したスケッチ

再び瀧の部屋、彼は机で眠ってしまったようです。スケッチを見るとどうやら完成しているようです。ほぼ完璧な糸守湖が描かれています。上手い。

この後の展開でわかりますが瀧は糸守湖という名称や場所はわかっていません。にも関わらずこの絵が変えたというのは凄い記憶力だと思います。ただでさえ夢の中の記憶は薄れていってしまうものなので、その状況でのこのクオリティ、恐るべしです。

そして夜が明けて…

 

 

今回のまとめ

・瀧の糸守への想いが強い。

・月は三葉側に何かあったという象徴。

・瀧の記憶力すごい。

 

 

 

 

45. 右には進めぬ信号機〜糸守の記憶を辿る〜(43:58〜45:00)

瀧くん絵が上手い。

 

今回のポイント

信号機と満月。

 

お掛けになった電話

瀧が描けた電話番号は現在使用されていないようです。43回目の投稿の段階では、まるで三葉に瀧から電話が掛かってきたかのような描写をしていましたが、見事にフェイクでした。

この後歩道橋の信号機が映ります。赤信号で右矢印が点灯、その後黄色になり赤信号となります。これと同時に瀧の語りで、もう2度と入れ替わることがなかったと言っています。はい、先の段階では右方向(過去の向き)に進めましたが、その後は赤信号で進むことができなくなります。そして瀧は左方向(未来の向き)に1人で歩いていきます。過去に戻らないことの表現かと思います。

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©︎2016「君の名は。」製作委員会

この後に出て来る満月、たぶん意味有りです(意味ないことの方が少ないと思いますが…) おそらく電線で分断された左右で三葉と瀧を表していると思います。また満月を分断する電線がクロスしていることも何か意味があるはずです。この描写については後の方にも関係ありそうな描写が出て来ます。月関連は49回目にも書くかと思います。

 

記憶を描きおこす

場所は変わって瀧の部屋、瀧はスケッチをしているようです。記憶の中から取り出した糸守の風景画のようです。この作画が(も)本当に凄い。鉛筆の筆跡から紙の質感まで細かい。凄い。語彙力がない……壁には既に糸守の風景が。メモもあり、細かく思い出そうとしている様子が感じられます。

瀧がデスクに向かう構図のシーン、左上にポスターらしきものが。architectureと書かれているでしょうか?本作エンディング辺りの就活シーンで建築系のことに興味があることが分かりますが、まさかポスターがあるとは。

10月ですがまだ暑いようで、瀧の顔には汗が流れています。それでも扇風機の風を浴び、水を飲みながらスケッチを続けます。高校の授業時も糸守のことが気になっているかのように上の空です。

瀧のスケッチ、もう少し続きます。

 

今回のまとめ

・信号機が過去に戻れなくなることを暗示している。

・満月は三葉と瀧を意味している。

・スケッチシーンの作画がやべぇ。